10 categories of human activity / 人間活動の10分類

Organize human activities into 10 mutually exclusive and collectively exhaustive categories / 人間の活動をMECEで10個に分けて整理する

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第2章:応用編

基礎編で拾いきれなかったトピックを書いています。まずは基礎編をご覧ください。

(すべて準備中。以下メモ書き)

学問の分類

「人間活動の分類」を元に「学問」をMECEに分類し、勉強を始めやすくする。

各行動をさらに内部的にMECE的にわける方法を述べる。ここではホモ・サピエンスの視点の分類を行う。AIやロボット、宇宙人のような他の主体なら違う分類である可能性がある。

今回の分類は少し奇妙である。学問をその入出力対象の第二モデルを分類すれば、残りの人間行動すべてを分類できると主張する。なぜなら、歴史上の天才たちが圧倒的大人数と圧倒的長時間で洗練された人間の探求心は自然と人間行動を分類していたからだ。

まずは内部分類に必要な用語を下記に記す。MECEになっていることに注意せよ。

まずは学問を内部分類しよう。

学問
  |- 未知のもの
  |    `- 研究
  `- 既知のもの
       |- 教える側の視点
       |    `- 教育
       `- 教えられる側の視点
            `- 教養

未知の知識や発見、発明などを探求するのが研究である。それに対し、既知の知識や発見、発明などを教えたり習得したりすることが教育・教養である。分け方は上記のものだけではなく具体的な入出力対象によりもっと分けることができる。それを「xについての学問」と呼ぶ。xを個体的入出力のモデルとするのである。

ここでさらに本質的にいえば「xについての学問」とは個体がxを行うあるいは行おうとしている[^1]人間である狭義の学問のことである。 [^1]: 歴史的アプローチや統計学的アプローチの自然科学は学問ではあるが科学ではないので「行おうとしている」を含めた。

以下に記していく。まずは大まかな分類からである。

学問
  |- 自然科学: 科学(客体的な入出力)についての学問
  |- 形式科学: 数学(客体的な処理)についての学問。科学ではないことに注意。
  |- 応用科学: 技術についての学問。分類的には科学ではないことに注意。
  |- 人文学: 数学・科学・技術を除き、処理が個体であるものについての学問
  `- 社会科学: 数学・科学を除き、処理が社会であるものについての学問

次に各論で見ていく。

自然科学は科学(客体的な入出力)についての学問である。

自然科学
 |- 一般論
 |    `- 物理学
 `- 個別論
      |- 生物
      |    `- 生物学(心理学含む)
      `- 無生物
          |- 大規模
          |    |- 地球内
          |    |    `- 地球科学(地質学、鉱物学、気象学、自然地理学など含む)
          |    `- 地球外
          |         `- 天文学(宇宙科学含む)
          `- 小規模
                `- 化学

形式科学は数学(客体的な処理)についての学問である。科学ではないことに注意すること。

形式科学
 |- 客体的な処理を重視
 |    `- 純粋数学(論理学含む)
 `- 個体的および社会的な入出力を重視
      `- 応用数学
           |- 一般論
           |    `- 情報科学(データサイエンスや統計学含む)
           `- 個別論
                `- 数理科学(理論物理学や金融工学、理論生物学など含む)

応用科学は技術についての学問である。分類的には科学ではないことに注意すること。

応用科学
 |- 生物
 |   |- 人間内部
 |   |    `- 医療系(医学・薬学・歯学・看護学・健康科学・臨床心理学など含む)
 |   `- 人間外部
 |        `- 農学
 `- 無生物
     |- 大規模
     |    `- 環境学
     `- 小規模
          `- 工学(建築・情報工学・金融工学・デザイン学など含む。生命工学は生物のうち無生物とみなせる部分を扱う。)

人文学は数学・科学・技術を除いたもののうち、処理が個体である人間行動についての学問である。

人文学
 |- 一般論
 |   |- 共時的なアプローチ
 |   |    `- 地理学
 |   `- 通時的なアプローチ
 |        `- 歴史学(民俗学、考古学など含む)
 `- 個別論
     |- 思想を扱う
     |    `- 哲学(倫理学や古典的心理学、精神分析、現象学、形而上学、美学、社会科学の一部を含む)
     |- 芸術を扱う
     |   |- 言語
     |   |    `- 文学
     |   `- 言語以外
     |        `- 芸術学(美学を含む)
     `- 文化を扱う
          `- 人類学(文化人類学・言語学・民俗学・宗教学・神学含む)

社会科学は数学・科学を除いて、処理が社会である人間行動についての学問である。

社会科学
 |- 一般論
 |    `- 社会学
 `- 個別論
     |- 法を扱う
     |    `- 法学
     |- 経済を扱う
     |    |- 個体的な入出力に注目する
     |    |    `- 経営学
     |    `- 社会的な処理に注目する
     |         `- 経済学
     |- 政治を扱う
     |    `- 政治学(政策科学・軍事学・防衛学を含む)
     `- 学問を扱う
         |- 既知
         |    `- 教育学
         `- 未知
              `- 学際分野(教養系、図書館学、博物館学、博物学など含む)

注目してほしいのは大分類と社会科学・人文学の中身である。なんと人間行動の10分類が自然と現れているのだ。つまり、「xについての学問」の分類が「xそのもの」の分類と対応しているのだ。この学問の分類は対象となるxの自然な内部分類となる。過去の天才たちが洗練された分類の枠を人間行動に当てはめられるからだからだ。例えば、自然哲学から洗練されて生まれた「自然科学」の分類によって「科学」が物理、生物、化学などに自然と分かれるのだ。また、技術も「医療」「農業」「工業1」「環境」に分かれるだろう。そのため、その他の人間行動の内部分類は上記で完結しているとみなしてよいだろう。学問の入出力の第二意味論モデルと学問以外の人間行動で分類が大きく異ならないと考え、学問の分類のみで話をとどめる。

もう一つの論点として、人間以外が学問を行うとどうなるかがある。上記の分け方は基本的にホモ・サピエンス依存である。ただし、自然科学・形式科学・応用科学・人文学・社会科学の分類がホモ・サピエンス依存ではないことに注意してほしい。仮にAIや宇宙人、地底人が学問を営んでいても同様の分け方が可能である。

この分類により、新たな考察が捗るであろう。例えば、自然科学と社会科学の違いが明らかとなる。両者ともに、普遍性(変更の難しさ)の問題が付きまとうのだが、自然科学は我々人間から独立しているための普遍性であり、社会科学は関係者が多く合意を取るのが難しいためにおこる普遍性である。そのため、自然科学と違い社会科学は事実を見極めるだけでなく社会運動と結びつくし、社会科学の理論によって自己成就的予言や自己破壊的予言が起こるのである。また、社会科学と人文学の違いも明らかだ。人間行動において処理対象は営みのメインである。入出力を変えたり、入出力に合わせようとしたり、そのために労力がかかるのが処理なのだ。この処理が、個体だけの問題なのか、社会の問題なのかでアプローチが大きく変わる。個体であればその個性や個別の在り方が問われるのに対し、社会であれば他者と揉めないようにすることやトラブルを解決すること、他者へ要求を通すことに重点が置かれるのだ。人文学は前者、社会科学は後者に注目するので違いを感じるのは自然である。さらに、応用科学の人文学性にも気づけるであろう。高度な技術には自然科学や形式科学の知識が必要不可欠なため、応用科学はいわゆる理系というくくりになりがちである。しかし、答えているのは客体がどうあるかではなく、社会の要請に答えて自分たちがどうするかという問いなのである。これは自然科学や社会科学よりもまさに思想や芸術、文化の考え方に近いであろう。自然科学と形式科学の違いはもはや言うまでもない。客体が入出力対象か処理対象かという大きな違いがあるのだ。ここまで様々な例を挙げたが、MECE的に綺麗に分けることで我々が普段学んでいた考え方を深く理解できるようになる。

さて、上記の分類であるが、普段目にする分野の名前が出てこない場合がある。しかし、それは上記の分類に対して少しの補足で補うことができる。あるいは、分野ごとに専門家と学会の歴史依存となっている。このあと、実例を見ていこう。

同じものに対して別名を付ける場合がありうる。いくつか例を挙げる。

教育機関の科目名と合わないところもあるが、上記の分類を組み合わせたり分けたりすれば対応できる。いくつか例を挙げる。

さらに細かい内部分類を考えることができるが、それは各専門家に任せる。しかし、「各時代の人間への近さ」が積み重なった歴史で別れているのは共通しているであろう。逆に各々の時代の人間や歴史が異なれば異なる分類になっているのである。以下に例を挙げよう。

存在とは何か

存在の種類と要素還元

種類 入出力・処理の名前 存在名 ルール 洗練された言葉(原初の言葉) 数値 理由
個体的入出力 観念 概念 発想 物語(覚書) 目標値 動機
社会的入出力 合意 象徴 規範 文書(議論) 基準値 要件
客体的入出力 自然 現象 法則 説明(記録) 測定値 原因
個体的処理 表現 制作物 技法 文芸(修辞) 達成値 機能
社会的処理 意思疎通 媒体 作法 論述(弁論術) 得点 論拠
客体的処理 計算 仮想 論理 証明(形式体系) 理論値 前提

第十一・第十二の分類 ~荘子の逍遥遊と万物斉同~

人間行動の組み合わせ方

形式化

数学的な発展ではなく分析哲学や形式仕様記述のようなものを目指す。

不確定性原理や不完全性定理の誤解について

算数という科目とSNSで話題の掛け算の順序問題 ~数学と物理の間~

算数は測量や単位も習うがこれは「数学」ではなく「科学」。あくまで数理モデルの話。順序を物理の単位と同一視するのがよくない。交換法則という批判は的外れで単位を付けるべきと主張するべき。

関連ページ

本文

洗練される前のもの

  1. 本エッセイの「工業」は情報工学や金融工学、商業漫画や商業小説の技術も含んだ広い意味である。この当たりのさらに細かい分類はその分野の専門家たちにゆだねよう。